カレーライスとライスカレーの違いについて知りたい

カレーライスはみんなが大好きな国民食のひとつです。
そのカレーライスにはもうひとつ呼び名があるのはご存知でしょうか。
それは、ライスカレーという、言い方の並びを変えただけのものです。
このカレーライスとライスカレーと呼び名の異なる二つのものの違いは一体何なのでしょうか。
ここでは、その違いについて解説いたします。

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カレーライスとライスカレーの違いを知ろう

好きなメニューを聞いた時に、常に上位に来るのがカレーライスです。
もうひとつライスカレーという呼び名もありますが、今ではあまり呼ばれることが少なくなりました。

この二つは、ただ言葉を並び替えただけだと思われますが、実は違いがあるのです。
  • カレーライスとはカレーを入れる器とご飯を入れる器とを別々に盛り付けているもの
  • ライスカレーは同じ器にご飯とカレーを同時に乗せるもの
ですので、普段家やレストランなどで食べているカレーを正式名称で言うのなら、ライスカレーなのです。

そのため、古い洋食屋さんや、少し上の年代の人達などは、カレーの事をライスカレーと呼ぶことがありますが、それは正しいことだったのです。カレーライスとライスカレーにはこのような違いがあったのです。

カレーライスとライスカレーの呼び名の違いが逆転した理由

日本におけるカレーライスの歴史を遡ると、ライスカレーと呼ばれていたのが大多数でした。

現在ではカレーライスと呼ばれることがほとんど

そのように、言い方の違いが逆転してしまったのは、どういったことでしょうか。

ここで、ハッキリと白黒をつけた答えを出したいところなのですが、実はその理由については残念ならが謎です。

ただ、有力な説の一つに、昭和に開催された東京オリンピックがあります。
その時に、外国や地方からオリンピックを見る観光客のために洋食店でカレーをメニューのひとつとして出されました。
その時に、カレーライスが、ご飯をカレーを別々に盛り付ける正しい方式で提供されていたのです。

それを食べた観光客の人が、家に帰って再びカレーを食べる時に、盛り付け方がライスカレーのやり方だとしても、目で見た記憶として刷り込まれたカレーライスという名称を使うようになったというのが、名前が逆転してしまった説として有力です。

大きなイベントがあると、それが物事の転機になることも珍しくありません。

カレーライスとライスカレーの違いを象徴するあの器の名前

カレーライスと、ライスカレーの唯一にして最大の違いは、盛り付け方です。
正式なカレーライスの時に使われる、あのランプのような器に憧れた人も多いと思いますが、そもそもあれの名前をご存知でしょうか。

名前は「グレイビーボート」

別名、「ソースポット」とも言います

どちらもなんだか聞き慣れない名前ですが、外国では本来ソースを入れるのに使われていた器だそうです。

ちなみに、これはインドでは使われておらず、主にヨーロッパで使われていた食器です。

日本のレストランなどで提供する際に、カレーを入れるのに便利だからと使われたことから広まりました。

  1. 使い方としては、まずグレイビーボートから食べる分だけのカレーを食べる都度スプーンですくって取ります。
  2. そして、中身が少なくなって初めてグレイビーボートの注ぎ口の方からカレーを出すのです。
最初からあの注ぎ口からカレーを出すのではないのですね。これでいつも説明に時間のかかる、あの器の名前がハッキリしました。

カレーライスが日本で広まったのはなぜなのか

カレーライスは、インドからイギリス、イギリスから日本へとリレーのように伝わってきましたが、最初はお金持ちなどのごく限られた人しか食べることが出来ませんでした。
そんなカレーライスが、今や食べたことがない人を探すのが難しいくらい浸透したのはなぜなのでしょうか。

理由は、「カレー粉の発明」から始まりました。
例えば、味噌汁は味噌とだしをお湯に入れると作ることが出来ます。

カレーも同じように考えられますが、昔はそうではありませんでした。
そもそもカレーはいくつものスパイスをブレンドして作られるものです。
今の日本ではさまざまなスパイスを手に入れることは容易ですが、昔の日本ではそう簡単にはいきませんでした。

そのため、カレーを作ることが出来るのは、輸入業者からスパイスを手に入れられる一部の洋食店だけが提供出来るものだったのです。

しかし、一般の人にも、もっと手軽にカレーライスを食べてもらいたいと考えた日本のスパイスメーカーが、独自にスパイスを配合したカレー粉を発明して販売したため、他の洋食店や、一般家庭でも食べられるようになったのです。
さらに、昭和に入り、味やとろみの調節も容易に出来る、カレールーを販売したので、より簡単に美味しいカレーライスが作れるようになり、日本中に今でも広まり続けているのです。

簡単で美味しいということは、みんなから愛され続ける大切な要因と言えます。

カレーライスといえば、海軍カレーが有名。そのトリビアを紹介

日本でカレーライスが頻繁に食べられているところはどこと聞かれた時に、カレーに詳しい人なら、海軍、もしくは海上自衛隊と答えるでしょう。

現代ではレトルトカレーとしても販売されるほど人気の海軍カレーですが、このようなトリビアもあるのです。

初めて海軍でカレーが採用されるようになったのは、明治41年

当時の海軍は食事の栄養バランスがあまり良くなかったため、それが大きな悩みの種でした。
そこでその悩みを解消させるために、じゃがいもや人参が入って栄養価の高いカレーが採用されるようになったのです。

今では海軍は海上自衛隊となりましたが、カレーライスが出されるのは変わりありません。
現代の海上自衛隊では、カレーライスを食べる曜日が、毎週金曜日と決まっていることは割と知られていることです。
これは、長い期間船の中での任務をこなす際に、曜日感覚を忘れないようにするために行われているのが大きな理由のひとつです。

ただ、なぜ金曜になったのでしょうか。
そうなった理由は、なんと「カレーライスは後片付けが楽だから」なのです。
以前は日曜日が休みだったため、休みの前の日である土曜日にカレーライスが出されていました。

それが今では土曜日も休みになったため、日がズレて、金曜日がカレーライスの日に移動したのです。

カレーライスは、海上自衛隊の人にとって、曜日感覚を忘れないものというだけではなく、休みの前の嬉しい食事とも言えるのです。