海に住んでいる哺乳類の中でも、飛び切り可愛いのがラッコです。
ラッコと言えば、貝を石で割って食べますが、その時に使う石について、あまり知られていない事がいくつかあります。
ここでは、その食事に使う石についての雑学や、ラッコが食べる貝の種類などについてご紹介しますので、ラッコがいる水族館に行く機会があれば、是非さまざまな情報を仕入れてから行くようにしましょう。
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ラッコが貝を割る時に使う石にまつわるお話
ラッコと言えば、石で貝を割るユーモラスな姿が特徴的です。
そんなラッコが使うあの石には、ちょっとしたトリビアがあるのです。
使う石は決まっている
ラッコが貝を食べる時に使う石は、食事のたびに石を見つけて使っていると思う人も多いでしょう。
実はあの石は、そのラッコにとってのお気に入りの石なのです。
毎回同じ石を使い続け、万が一なくしてしまった時は落ち込むこともあるそうです。
ラッコは天然のポケットを持っている
体にポケットを持っている動物と言えば、コアラやカンガルーのような有袋類にしかないと考えがちですが、ラッコにもポケットがあります。
といっても、本当に袋状になっているのではなく、ラッコの脇の下の皮がたるんでおり、そこに石を挟むことでポケットのように使うことが出来るのです。
ラッコは片付け上手
お気に入りの石を脇のポケットに挟むことが出来るとは言え、うっかり落としてしまう可能性もあります。
ですので、ラッコによっては、決まった場所に愛用の石を置くようにしているラッコもいるのです。
ですので、ラッコの生息地に行った時にむやみに石を動かすと、ラッコに思わぬ迷惑をかけてしまうかも知れません。
ラッコが食べる貝には、どんな種類があるのか
ラッコが主に食べるのは貝ですが、貝なら何でも良いのでしょうか。
また、貝以外に食べるものがあるのなら、一体何を食べるのでしょうか。
ラッコが主食とする貝には何がある
ラッコが食べる主な貝の種類は、ホタテ、ハマグリ、ウチムラサキなどといった、人間にとってもご馳走に入る部類の貝を食べます。
ちなみにラッコが持っているイメージのある二枚貝は、ウチムラサキです。
貝以外に食べるものはあるのか
ラッコの好物は貝類ですが、それ以外のものも食べます。
その種類は、ウニ、カニ、イカ、タコなど、人間が食べるものとほぼ同じものばかりです。
一日にどのくらい食べるのか
ラッコは冷たい海でも体温を下げないようにするために、毎日多くの食べ物を食べています。
その量はラッコの体重に対して四分の一から五分の一ほどです。
ラッコを飼育している水族館では、どんな貝を食べさせているのか
自然の海で暮らしているラッコが食べている貝の種類はわかりましたが、水族館で飼育されているラッコはどんなものを食べているのでしょうか。
水族館のラッコ事情についても見てみましょう。
水族館で暮らしているラッコが食べるもの
食べ物をしっかり管理している水族館では、主にイカを食べさせているところが多く、貝類だと、ウチムラサキやホッキ貝、ハマグリなどを与えています。
他の餌はエビ、アジ、サバなど、人間が分けて欲しくなるくらい良いものを食べています。
水族館で見られるラッコは貴重
ラッコはその可愛らしい見た目から人気を集め、日本の多くの水族館で飼育されていました。
しかし、ラッコが絶滅危惧種にしていされ、輸入をすることができなくなり、またラッコは飼育だけではなく、繁殖も難しいため国内で個体数を増やすことが出来ず、今や数えるほどの施設でのみ見られるものとなってしまいました。
もし近くの水族館でラッコが見られるのであれば、そこの水族館はとてもレアな水族館だと言えます。
そもそもラッコとは、どんな生態の動物なのか
ラッコが海で暮らしているのはわかっていても、そもそも何の仲間でどんな暮らしをしているのかまではあまり知られていません。
この項目では、ラッコの基本的な情報についてご紹介します。
ラッコはイタチの仲間
ラッコは、哺乳類の中でもイタチの仲間に入ります。
さらに分類していくと、カワウソに近い動物です。
カワウソ異なるところとして、カワウソは水と陸とを半々に過ごすのに対し、ラッコは生活のほとんどを海で過ごしています。
ラッコはどこにいる?
ラッコが主に生息している地域は、アメリカのオレゴン州やアラスカ州の沿岸や、カナダやロシア、カムチャッカなど、かなり寒い海で暮らしています。
人間からするとただでさえ寒くて暮らしづらい場所なのに、その寒い海で生活しているのですから、ラッコの寒さへの耐性に驚くばかりです。
ラッコが冷たい海でも平気な理由
ラッコ以外にも寒い場所で暮らす哺乳類はいますが、ラッコのように海で暮らし続けられる動物はいません。
ラッコが冷たい海でも平気な理由として、まずラッコは常にカロリーの高い食べ物を大量に食べることで体温を保つことが出来ます。
次に哺乳類の中でもトップクラスの毛深さで水の中でも体温が下がりづらくなっているのです。
こういったことからラッコは唯一、海に入り続けることが出来るのです。
ラッコは希少生物として保護されています。
水族館はもちろん、自然でも目にする機会はめったに無いでしょう。
ラッコにまつわる、さまざまなトリビアも知ろう
ラッコには、まだまだ知らないことがあります。
これまで紹介したこと以外のラッコについてのトリビアを知っていきましょう。
ラッコが海に流されないようにする工夫
ラッコはご飯を食べる時だけではなく、寝る時も海で過ごします。
しかし、海で眠っていると潮に流されて、自分の住処から離れてしまう恐れがあります。
そういった時に何をするのかと言いますと、海に生えている昆布を体に巻き付けて、流されないようにする工夫をしています。
ちなみに水族館で暮らしているラッコは流される心配はありませんが、本能的に流されないようにと考えるようで、仲間と手を繋いで眠るそうです。
ラッコが足を冷やさないためにしていること
体中がたくさんの毛に覆われているラッコですが、足には毛が生えていません。
ですので、長い時間海に足をつけたままにしていると、足が冷えてしまいます。
必要以上に足を冷やさないためにラッコがしていることは、海に浮かんだままバンザイをしたり、前足を目に当てて温めています。
ラッコにも白髪が生える
ラッコを見た時に、黒っぽい色や、焦げ茶色のもの、白っぽい色のものなどがいますが、これはただの体の模様ではなく、白髪である場合もあります。
白髪の生え方はそのラッコそれぞれですが、ラッコも人間に近い部分があるのです。
日本で見られるラッコは減っていますが、機会があれば是非ラッコに会いに行ってみましょう。