すずめの涙ってどんな意味。他に似た言葉などについて

何か物事を表現したり、例える時に役立つのがことわざや慣用句です。
その中で有名なもののひとつに「すずめの涙」があります。
その言葉には、どんな意味があるのでしょうか。
ここでは、すずめの涙の意味や、それに関連したことわざや慣用句などについてご紹介しますので、これを知ることで、より豊富な語彙力を身につけられるようにしましょう。

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すずめの涙とは、どんな意味の言葉なのかを解説

みなさんは、誰かと話をしている時や、テレビを見ている時などに、「すずめの涙」という言葉を聞いたことがあるはずです。
この言葉の意味について正直よくわからないと言う人もいるかも知れませんが、この意味は、「とても少ない」という意味があります。

すずめは鳥の中でも体が小さい鳥です。
そんなすずめが涙を流したところで、ごくわずかだということから、物の量や数を表現する時に、「すずめの涙」という言葉を使います。

物の量を説明する時に、ただ少ないと言うよりも、ユーモラスを交えて言いたい時に、この言い方を使うと良いでしょう。

すずめの涙と似たような意味を持つ言葉には何がある

さまざまな言葉の中には、すずめの涙以外にも少ないことを表すものがあります。

その中のいくつかをご紹介します。

  • 猫の額
    猫はそもそも顔が小さい動物ですが、それがおでことなるとさらに狭い場所です。
    そのため、とても狭いことを表現する時は「猫の額」という言葉を使います。
  • ノミの小便
    あまり綺麗とは言えない表現ですが、すずめの涙と同様に物が少ないことを示す言葉に「ノミの小便」というものがあります。
    ノミはすずめ以上に体の小さい生き物ですから、その少なさは極限にまで達していると言えます。
  • 毛の先、または爪の先
    その他の少ない事を表す言葉には、「毛の先」や「爪の先」といった言葉も使われます。
    誰にでも毛や爪はありますから、わかりやすい表現だと言えます。

「少ない」ことを表現する言葉には、さまざまなものがあります。

すずめの涙のように、涙を使う言葉とその意味

すずめの涙以外に、「涙」を使った言葉についてご紹介します。

鬼の目にも涙

想像上の生き物である鬼は、恐ろしい性格をしていて、人を思いやるような情もないとされます。
そのため、同じような非情な性格をしている人物も鬼と例えられることがあります。
しかし、そんな鬼のような人でも涙を流すことがあります。
そういったことから、どんな冷たい人でも涙を流す時があるといった表現の時に、「鬼の目にも涙」を使います。

血も涙もない

「鬼の目にも涙」とは逆の意味で使われるのが、「血も涙もない」です。
この言葉は、どんな時にも涙を流さず、血の通っている人間と思わせないような、冷酷な人物やその性格を表現する時にこの言葉が使われます。

鰐の空涙

実際の鰐が涙を流すかどうかはわかりませんが、昔話の中での鰐はずる賢く、自分の目的のためならなんでもするという位置づけがあります。
そのため、「鰐の空涙」は、相手を騙すための嘘泣きのことを指します。

涙は悲しい時に流すものだけではないということが分かります。

すずめのように、鳥が出てくることわざや慣用句

「すずめの涙」に関連したことわざや慣用句には、他にはどういったものがあるでしょうか。
その中から、すずめのように「鳥」に関連した言葉について学んでいきましょう。

カラスの行水

鳥の多くは水浴びをすることで、羽の汚れを落とします。
それはカラスも例外ではありません。
その時間は人間に比べてごく僅かなため、カラスのようにお風呂に入る時間が極端に短い人のことを「カラスの行水」と言います。

鳶が鷹を生む

鳶と鷹は見た目が似ているようで、体の大きさも獲物を捕まえる能力も格段に違います。
そのため、平凡な見た目の親から美形の子供が生まれたり、一般的な能力の親から飛び抜けて優秀な子供が生まれた時にこのような表現を使います。

鶴の一声

多くの人達の意見が出て、まとまらなかったものが、たった一人の意見ですぐにまとまることを「鶴の一声」と言います。
このような言葉を使う時の多くは、権力者やリーダーの意見によって決まる時に使われます。

他にも鳥を使ったことわざや慣用句は数多くあります。

すずめの涙と逆の意味を持つ、ことわざや慣用句

物の数や量が少ない事を表現する「すずめの涙」とは逆に、たくさんであるということを表現することわざや慣用句もあります。
そのいくつかについてもご紹介します。

湯水の如く使う

日本は水が豊富にある国のため、使う量を気にせずお金などを使うことを、「湯水の如く使う」といった表現をします。
国によっては、水が貴重であることあるため、これは日本ならではの表現と言えます。

芋洗い状態

昔は、芋を洗う際にタライや桶の中に、大量に詰めて洗っていたことから、海やプールなどに人が押し寄せて泳ぐ隙間もない様子を表す言葉として、「芋洗い状態」という言葉を使います。

やおよろず

やおよろずは、漢字で「八百万」と書き、これも数が多いことを表します。
八百を使う言葉は他にもあり、「八百屋」や、「八百比丘尼」なども数の多さを使った単語です。

物の量を示すには、正確な数字だけではないのです。